ハウスメーカーを決定するまでの経緯とその理由

前回書いた自分たちの希望のメーカー2社(A社とB社)と、紹介されたメーカー1社(C社)を候補として回ってみることにしました。

3社を並行して進めていく中で、私たちの希望だったA社とB社には暗雲が漂い、一方でまったく乗り気ではなかったC社のイメージは変わっていき、契約することになったのでした。

目次

候補1のA社を選ばなかった理由

購入した土地がある地域から、営業所が遠かった

都会やその周辺県などでは営業所もあちこちにあるのだと思いますが、地方だと、県庁所在地には営業所があるものの、それ以外の市となると営業所が必ずあるとは限りません。市の規模が小さくなればなるほど営業所があるメーカーも少なくなります。なので最寄りの営業所と言っても、高速で1時間以上かかったりすることも珍しくありません。

A社は、高速で約1時間の距離でした。

打ち合わせとなると毎週のように通わなければならないため、遠いのは大変だと思いました。

メーカー側からみても遠くの現場のことは把握しにくなり、建設中の管理をしっかりしてもらえないんじゃないかという不安もありました。

見積もりを出してもらったときの対応が不誠実だと感じた

モデルハウスを見学したとき案内してくれたのはまだ若い新人営業マンでした。その後簡単な見積もりを出してもらったのですが、こちらが「25坪くらいの平屋で」と予算も伝えたのに、出てきたのは35坪の平屋で予算もまったく無視😑

その新人くんもバツの悪そうな顔をしていたので、上司の指示なのかなぁと感じました。

小さな家を建てようと考えている私たちは、そのメーカーから客として扱われていないということなのかと思い、そのような対応をする会社に依頼するのは不安を感じました。

まあ田舎は土地が広くて大きい家が多いし、小さな家は恥ずかしいという考え方もまだまだあると聞いたので、メーカーとしてもそういう対応になるのかもしれません。

候補2のB社を選ばなかった理由

購入した土地がある地域から、営業所が遠かった

候補1のA社の理由と同じなんですが、こちらはさらに県外💦。県内にも営業所はあったのですが、県内の営業所よりも県外の営業所の方が近かったのです。近いといっても高速で3時間ほど😭

A社よりもさらに遠いということで、時間、高速代、ガソリン代など考えると大変すぎますね。打ち合わせの回数を少なくおさえて行ったときに一気に決めていく、というのはハードそうだし、丁寧に決めていけるのか不安がありました。

我が家の予算では無理だった

もう、一番わかりやすい理由です😅。このハウスメーカーが高いのは知っていましたが、やはりというか予想以上というか……

こちらでも簡単な見積もりを出してもらいました。こちらはちゃんと「25坪くらいの平屋」で見積もりしてくれたのですが、標準仕様でギリギリ予算内、あれやこれやオプションをつけたらとても無理、という結果になりました。

もっと小さい家にして金額を下げることも考えましたが、理由1もあり、かなりの覚悟が必要だと感じました。

A社もB社も営業所が遠いというのは、土地を探すときにはまったく考えていなかったことでした。ハウスメーカーに土地を探してもらえば、こういうことにはならなかったのかもしれません

候補3のC社を選んだ理由

担当者との相性がよかった(私たちにとって信頼できる担当者さんだった)

たくさんのブログを読ませていただいて、なぜそのハウスメーカーに決めたかという理由に、担当者との相性をあげている方も多く、私もまったく同感です。

このメーカーを断って他に行った場合、この担当者以上に話が通じる人に出会う確率はかなり低い、と思いました。担当者の方が他のメーカーだったら、そちらにしたかもしれないとも思います。

「家を建てよう!」って決めたときは夢と希望に満ちあふれていると思いますが、始まってみると、次から次へと決めていかなければならないことが山ほどあって本当に大変でした😣

担当者の方とは、数ヶ月間毎週のように打ち合わせで顔を合わせ、こちらの要望を伝えて仕様を変えて、ということが繰り返されるわけです。その中で、こちらの伝えたいことをきちんとくみ取って、適切な回答をくれるというのは本当にありがたいことでした。打ち合わせするたびに「仕事できるわぁ」と感心するくらい(上から目線ですみません🙇‍♀️)。

それは、こちらの要望を全部きいてくれるということではありません。素人である客の好き勝手な要望に対して、プロとして的確なアドバイスをしてくれることも大切だと思います。

たとえば、私たちの「あっちにもこっちにも窓がほしい」という要望に対して、「窓の形や位置は外から見たときのことも考慮しないと残念な外観になる」ということを教えてもらいました。目からうろこでした😳

他にも、仕様を変えることによるメリット・デメリットや値段の上下などもきちんと説明してくれました。

「意思の疎通ができない」「不誠実な対応をされた」などど感じたことはなく、信頼できる担当者さんでした。

あの期間、担当者と意思の疎通がきちんとできていなかったらと思うと恐ろしいです😱最終的に同じものができあがったとしても、満足感とか嬉しさがまるで違うんじゃないかな。

担当者さんとの信頼関係、本当に大切です。

ちなみに、A社B社の営業マンの方がよくなかったということではありません。C社が特によかったという感じです。

ネットで検索していると「他社の悪口を言う営業マン」の話がよく出てきますが、3社ともまったくなかったです。

自分たちが希望する家をつくってもらえそうだと思った

C社に初めて行く前、A社のような対応をされるんじゃないかと思ってたんですよね。

小さな家を希望している私たちは客として扱われず向こうからやんわり断ってくるか、「大きな家を建てましょう」っていう話にもっていかれるんじゃないかと内心ピリピリしてました。

ところが、1回目の顔合わせで希望を伝えたところ、2回目には、きちんと25坪の平屋の間取りと、ほぼ予算内の簡単な見積もりが出てきてびっくり😯。ここでちょっとC社に対する印象がよくなったんですよね。

そして、実際に家を建てて数年住んでいる方のお宅を見学させてもらう「住まいの見学会」に参加することになりました。

一軒は平屋の家、もう一軒はそのメーカーの設計士さんが自ら設計したご自宅でした。

実際の平屋の家を見学させてもらい、住んでいる方の感想を聞けたのはよかったですね。我が家の希望より広くて立派なおうちだったんですが、スッキリしたデザインもよかったし、平屋の広さ感とか、間取りとか、なんとなくイメージできました。

そして、設計士さんのお家も、いい意味でC社っぽさがない感じで(私しつこいですね😁)素敵だったのです。

いつもテンション低い夫がテンション上がってて私がびっくり。

そして夫の他のメーカーを探す気持ちはどこかへ。見学の途中から「ここに決めた!」って顔に書いてあった😅

私も、その時点でさらにC社の印象がよくなっていました。それというのも「どんな家に住みたいのだろう」と考え始めたときに、私は次の本を買ったのですが、

『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』の本が、設計士さんの家の階段の本棚にあるのを発見したからです(階段の本棚もおしゃれでした😊)。

どちらの本も「そっくりそのままこの家を建ててください!」と言いたいくらい素敵な家が載っていて、まぁうちの予算ではそれは無理なんですけど😅、好みが似ている設計士さんがいることがわかったし、内装もワンパターンではなくいろいろな雰囲気にできるのだなと思ったのでした。

間取りが斬新だった

最初提案していただいた間取りは、悪くはないけどなんとなく普通というか、ピンとこない感じでしたが、3回目くらいに提案された間取りを見てびっくり。

今までの固定概念をくつがえされた間取りだったのです。

一番驚いたのが、なんとリビングダイニングに南側の窓がない😳!

せっかく南側に建物がない場所なのに、南の窓がないリビングなんてあり😲?!

それまで南側に大きな窓があるリビングしかイメージしてなかった私たち。

予想もしなかった間取りだったのですが、それ以外の希望はほぼかなえられていて……悩みました。

結局、「こんな間取りはほかでは提案されないだろう」ということと、「変わっていておもしろそう」ということで、多少の修正をしてもらい、その間取りに決定しました。

その間取りをかいてくれたのが「住まいの見学会」で自宅を見学させていただいた設計士さんだったので、上記の理由もあり、その後の打ち合わせも話が伝わりやすくスムーズに進んだと思います。

営業所が近かった。さらにサービスセンターが徒歩圏内にあった

C社は、A社やB社に比べ、県内の多くの市にモデルハウスがありました。当時住んでいたところや購入した土地の近くにもあり、打ち合わせに行くのも楽でした。

そして、なんと購入した土地から歩いて行ける距離にサービスセンターがあったのです。

初めてC社に行った時点で、すでに土地の状態を把握してくれていました。

これだけ近ければ建築中の管理もきちんとしてもらえると思ったし、手抜きもしにくいだろうと😁

住み始めてからも、不具合があったときすぐ来てくれてますね。

以上が主な理由です。

性能についての判断は

選んだ理由に性能の話が出てこなくて「なぜ?」と思われた方もいるかもしれません。

前にも書きましたが、家の工法や、耐震性、断熱性、気密性など性能の部分については、上記の3社以外のハウスメーカーについても、それなりに調べて勉強しました。

ですが、構造については、結局私たちが多少勉強した程度ではどこのメーカーが優れてるのかは判断できないと思ったし、性能を基準にどこを選べばいいのかを考え出すと、どんどん深みにはまってしまってさらに悩むことに😭

例えば「冬暖かい家」にしたかった私は、高気密高断熱をアピールしているメーカーがいいんじゃないかと思ったものの、金額的に我が家の予算では無理とか、外観のデザインが好みではないとか、あっちをとればこっちが……ということになってしまって堂々めぐり。

限られた予算の中ですべての希望は満たせないという現実にもぶち当たり😢。当たり前なんですけど😅

しかも、あまりこだわりのない夫は、私がうんうん悩んでいる横で、「大手のハウスメーカーならどこもちゃんとしてるだろうから考えすぎないほうがいいんじゃないの?」と楽観的😑

ということで、性能については「C社を信頼する」ということにおさまったのでした。

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