マイホームの土地購入の話 〜田舎で土地を探してみた〜

転勤族であちこちの土地に住んできた私達ですが、どこに家を買うのか考えたとき、やはりお互いの実家に行きやすい範囲で、ということになりました(それぞれの実家は別々の県で、高速で3-4時間の距離です)。

そこで考えてみたところ、夫の出身地はわりと都市部で地価も高く、我が家の予算では、戸建てはもちろんマンションでもちょっときつい😭

ということで、土地勘も多少はあるというのもあり、私(妻)の出身県(田舎)で土地探しを始めてみたところ、半年くらいで土地の購入となりました。

といっても、その間ずっと必死に探していたということではなく、数件の不動産屋さんを回り、見に行った土地は10数カ所くらいだったので、わりと楽に見つかったというか、それほど探し回らずに購入に踏み切ったんじゃないかと思います。

土地については、地域によって価格も全然違いますし、それぞれ希望や条件も異なるのでそのまま役に立つわけではありませんが、我が家の田舎での土地探しの経験や感想などをまとめてみました。

今は都会に住んでいるけれど、将来地方に移住することを考えている方、二拠点生活を考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

目次

土地探しの方針

先程も書いたように、私の出身県で土地を探すことにしたものの、県内といっても広いので、土地探しをする候補地として、

県内の都市部 あるいは
別荘地や観光地など、移住者が多かったり、外からの人の出入りが多い地域

をいくつかピックアップしました。

ひとことで田舎と言ってもイメージする風景は様々だと思います。テレビなどで、隣の家までの距離が遠いとか、スーパーまで車で30分かかるとか、古民家での風情ある暮らしなどが放送されて、都会で生まれ育った方だとそのような生活をイメージされる方が多いかもしれません。

また、逆に田舎暮らしに憧れて移住してみたものの、予想以上に不便だったり、プライバシーがなかったり、よそ者扱いされてなじめなかったり、みたいな話もネットで検索すると出てきます。

田舎出身者の私としては、人付き合いの面倒くささや生活での不便さなど、田舎暮らしのデメリットもある程度わかっていたし、自然の中での暮らしに憧れていたわけでもなかったので、なるべくデメリットを軽減しつつ、多少の自然は感じながらも普段の生活はそれほど不便ではないところを探したい、というのがポイントでした。

県内の都市部のメリットは

それなりに便利に暮らせる
商業施設や飲食店なども充実している

デメリットは

他の地域と比べて地価が高い
平屋で日当たりを確保するのは難しいかもしれない
自然の中で暮らす、という感じではない

転勤族でいろいろなところに住んでみて、地方の都市部が自分にとっては生活しやすい場所だと感じていました。そこそこ便利なわりに人もそれほど多くもなく、ちょっと足を伸ばして気軽に観光地にも行きやすい。

ただ、家を買うとなると、地価の高さが気になりました(もちろん都会よりは全然安いですが)。

メリットの商業施設の充実についても、生活用品を通販で買うことも多くなり、ショッピングにはあまり興味がない方だったので、都市部にはたまに遊びに行ければいいかな、というのもありました。

別荘地や観光地など、移住者が多かったり、外からの人の出入りが多い地域のメリットは

移住者が多いと風通しがよさそう
景色がきれいな地域が多い
都市部と比べれば、地価は安く抑えられる

デメリットは

都市部ほどの便利さは望めない
冬はかなり寒い地域が多い

転勤族生活の中で「観光地のような外から人が入ってくる地域は転勤族でも住みやすい」と何度か聞いたことがありました。

私の場合、転勤族生活中によそ者扱いされて悲しかった経験もなく、それは観光地に住むことが多かったせいなのか、周りの人に恵まれていたのか、はたまた引きこもりがちだったからなのか、その真偽の程は定かではありませんが、そのような可能性はあるかな、と思いました。

これらのことを検討してみて、まず最初に、

別荘地があって移住者も多い地域のうち、自分にとって1番なじみのある地域

で土地を探してみることにしました。

土地の希望や条件

我が家の、土地の希望や条件は次のようなものでした。

平屋希望なので、周りに高い建物がなく、日当たりが確保できる
小さな平屋が建てられるくらいの広さ
普段電車をよく使う生活になる可能性はほぼないので、駅近でなくていい
スーパー、病院、コンビニなどは車ですぐ行けるくらいの範囲にほしい(徒歩圏内にあればなお良し)
景色がよければなお良し

土地探しを始めてみるまでは、土地ってそんなに出回るものではなくて、いい土地はすぐ売れてしまうからなかなか買えないんじゃないかと思っていました。ところが、不動産屋さんをいくつか回ってみると、その地域では土地はたくさんありました。

これは田舎だからなのでしょうか!?

もちろん、田舎といってもいろいろだし、条件にもよりますが、ブログでいろいろ読ませていただいた都市部での土地探しとは様子がまったく違いました。拍子抜けと言ってもいいくらい。

駅や学校の近くは価格も高くなり物件も多くはなかったのですが、我が家の希望だとむしろ駅や学校は遠くてもよかった、というものあると思います。

そして、我が家の希望がほぼ当てはまる土地が見つかり、値段も、予算のうちの土地購入に充てようと考えていた金額より低かったため、購入することに決めました。

もし、最初に探し始めた地域でいい土地が見つからなかったら他の地域も検討する予定でしたが、その必要はありませんでした。

その他、私達が田舎で土地探しをしてみて感じたことは、

地元で長年やっている不動産屋さんが、やはり物件をたくさん持っている
田舎ではマンション物件は少ない
土地がたくさんあってしかも安いということは、将来売るのは難しいのかも

ということでした。

地元の不動産屋さんだと、移住者の話とか、自治会についてなど、土地以外の生の地元情報も教えてくれたりします。

都会は地価が高い分土地の資産価値もありますが、田舎の土地は不動産投資にはならないですね(都市部や高級別荘地は除く)。

こうしておけばよかった点

1.土地探しをするときにハザードマップを確認しておくべきだった
2.知らない地域でいきなり土地を購入するのは危険。一定期間住んでみた方がいい
3.ハウスメーカーや工務店にも土地探しの相談をしてみればよかった

1.について
土地を見学するときに、近くに大きな川はないか、崖くずれ等の危険がないかは気にはしていましたが、自分たちでハザードマップは見ておらず反省。不動産屋さんで契約のときに見せていただきました。

最近は全国あちこちで、さまざまな災害の報道があります。

ハザードマップでの確認

これは重要だと思います。土地を探す前に確認ですね。

2.について
自分の出身県だったことで多少の土地勘や知識があったこと、夫の会社の場所が離れていたためしませんでしたが、知らない地域で土地を購入する前には、賃貸でお試しに住んでみるべきだと思います。

家を建てて暮らし始めてから後悔しないように、季節を体感しつつ、生活に密着した情報を収集し、自分が住みやすい地域なのかどうか確認することをおすすめします。

3.について
これは田舎での土地探しに限ったことではないと思いますが、土地探しをするときに、自分たちでいきなり不動産屋さんを回るのではなく、ハウスメーカーや工務店に土地購入の相談をする、という方法がいいのかもしれません。

私達は、ハウスメーカーや工務店が土地探しもしてくれることを知らなかったので、自分たちで土地を探すことから始めてしまいました。

ハウスメーカーとの打ち合わせが始まってからわかったのですが、土地の形や道路との位置関係によって、建てたい家の間取りや形が希望するようにできなかったりします。

玄関やガレージの場所も、道路との関係で、ある程度限られます。

素人にはまったく気づかない点でした!😲

プロに土地も見てもらって、自分たちの希望する間取りや外構などが可能なことを確認してから土地を購入した方が、その後もスムーズに進められると思います。

住み始めての感想

住み始めて、といっても今は二拠点生活中で、定住したわけではありませんが、今のところトラブルはなく過ごせていると思います。

田舎での生活でわかったことは、

車は必要。ないと不便すぎる
水道代が高い
ガスも、プロパンなので高い
自治会や近所づきあいは、ある程度は必要(都市部の賃貸マンションのようにはいかない)
ごみの分別が細かい
お店の選択肢が少ない
自然の美しさや四季に感動する
農作物はいいものが安く手に入りやすい

です。

移住者の方の中には、古民家で暮らし、無農薬野菜を作ったりして、まさに「the 田舎暮らし」を満喫している方もいらっしゃいます。バイタリティがある方が多いですね。田舎出身の私も尊敬してしまいます。

田舎暮らしといってもいろいろあります。

都会の方が、将来田舎暮らしをしてみたい、と考えてくれることは田舎出身者としてとても嬉しいです。

ぜひ、自分にあった田舎暮らしを!

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