転勤生活を振り返って

自己紹介でも書いたように、夫の転勤に伴い7回引越しをしてきました。

車で1時間ほどの距離の引越しもあれば、飛行機の距離の引越しもありました。
4月の引越しでは、桜もまだつぼみの地域から飛行機で移動してみたら、すでに花は散っていてお花見ができなかった年もあったし、逆に満開の桜を2回も堪能できた年もありました。

スマホもなくGoogle Map なんてない十数年前、ある観光地に引越してまだ間もない頃に観光客の人に道を聞かれ、持ち歩いていたガイドブックを見て一緒に目的地を探したこともありました。

「今まで一番よかった場所は?」と聞かれることもありますが、
食べ物が美味しかったり、暖かくて過ごしやすかったり、周辺に有名な観光地が多くて楽しかったり、どこもいいところがたくさんあって一番を決めるのは難しいです。住めば都です。

数年住んでいると、観光旅行では見ることのない普通の場所の美しい景色を見ることができました。あの頃と風景が変わったのか変わらないままなのか、転勤で住んだ場所に旅行に行くのが老後の楽しみのひとつです。

引越しをしてその土地を離れると、もっと満喫しておけばよかったと悔やむことがたくさんあります。その土地の文化もしっかり学んでおけばよかった、周囲の観光地にももっと遊びに行っておけばよかった、その土地のおいしかったものをもっと食べておけばよかった(特にこれ!)って。

転勤族妻にはやはり向いている人と向いていない人がいると思います。
向いている人は、だれとでもすぐ友達になっちゃう社交的なタイプか、一人でいること苦にならないマイペースなタイプと言われますが、私は後者でした。さらに引きこもり大好き。

引きこもりなのに引越しして環境が変わることにも抵抗がない方で、新しい生活にワクワク感もありました。性格的には向いているタイプでラッキーだったのでした。

そんなお気楽な私でさえ、転勤族妻生活は辛いことも多かったです。なので、彼氏さんが転勤族という方には「結婚はよく考えて!」と言いたいです。計画的に人生を生きたい方は絶対やめておいた方がいいです。

とにかく転勤族は思ってた以上に計画が立てづらい。「先が見えない生活を楽しんでやる!」くらいの覚悟を持っていた方がいいです。

ちょっと話がそれました。

我が家はずっと2人だけの生活でしたし、転勤も国内のみの4-6年という長めのサイクルだったので転勤族としては楽だったのかもしれません。

でも、知り合いが誰もいない場所に住んで、日々自分で新しいことを切り開いていかなくてはならない状況に置かれたことで、甘ったれた自分の性格も少しは鍛えられたのかなと。

私にとって転勤族妻生活は、思っていたより楽しかったし大変だった、です。転勤族でなくても、生きるってそういうものかもしれませんが。

若い頃思い描いていた自分の将来とはまったく違う生活になってしまいましたが、それはそれで悪くなかったかも、と50歳を過ぎた今は思ってます。

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