二拠点生活に入って4年ほどたちました。
自己紹介にも書いたとおり、4年前に家を建てたものの、転勤族継続中のため、勤務地のマンション(借上げ社宅)と自宅を妻の私も行き来しています。
二拠点生活というと普通は「都会と田舎」ですよね。都会でバリバリ働いて休日は自然の中でゆったり、みたいな。
ですが我が家の場合、同じ県内で「田舎と田舎」。優雅でもなんでもないです。
一般的なイメージとはちょっと違うかもしれませんが、2つの家を行き来しているということで、二拠点生活とさせていただきます。
勤務地は県の中では都市部、自宅は田舎です。
田舎と言ってもいわゆるポツンと一軒家的な風景ではなく、徒歩圏内にコンビニ、病院、スーパーなどはあるけど田んぼもある感じの田舎です。
車で高速道路を使うと1時間、使わない場合は2時間程度の距離です。
基本的に、平日は勤務地のマンション、週末は自宅で過ごすパターンです。
自宅は小さな平屋で、寒冷地なので薪ストーブをつけました。狭い庭があります。
こんな感じで我が家は地方都市と田舎の二拠点生活ですが、まさに東京と千葉の里山での二拠点生活を家族 5 人で楽しんでいらっしゃる様子が伝わってくる本がこちら。楽しいことだけじゃない、大変なことも書かれており、都会に住んでいて田舎暮らしに憧れている方にもとても参考になると思います。
二拠点生活のいいところ
気軽に旅行気分
平日と週末で環境が変わり、散歩しながら山をながめたり、庭仕事をしたりすると気分転換になります。
特に現在のような旅行や遊びに行きにくい状況でも、少し移動して景色が変わるだけで全然気分も変わります。
狭い庭でも季節ごといろいろな花が咲き、冬は薪ストーブも楽しい。
土のある暮らしは約30年ぶりで新鮮です。
週末にその他のレジャーに行くことも減り、自宅でのんびり過ごすことが多いので、レジャーに使うお金は少なくなりました。
二拠点生活の大変なこと
いいことはあるものの、めんどくさがりの私には大変だと感じることも多いです。
家事が増える
これは、一週間の平日と週末で行き来しているからだと思います。
金曜日にはマンションの方の冷蔵庫に生鮮食品の残りがないようにして、また日曜日には自宅の冷蔵庫を空にしなくてはならない。
週末1泊しただけでベッドのシーツや枕カバーを洗濯したり、家中掃除したり。
旅行気分にはなるものの旅館に泊まるわけではないので、準備も片付けも全部自分たちでするわけで(笑)
掃除するたびに、「小さい家にしてよかった」と心から思います。
もっと小さくてもよかったかも。
お金がかかる
車が 1 人 1 台必要なのが一番の出費です。田舎で電車やバスが1時間に1本の地域で、カーシェアリングなんていうシステムも近くになく、車 1 台でなんとかやりくりできないかと検討してみたものの、あまりの不便さに耐えられなくなり 2 台所有することになりました。
寒冷地なので、冬用タイヤも必要です。
保険料や税金、車検代を見ると泣きそうになります。
住居費としては「自宅のローン月々返済額+会社の借上げ社宅の家賃」の 2 カ所分かかることになります。週末過ごす自宅の方が、過ごす時間は短いのに金額は高くなってしまってます。ローンを組んでいるのでしかたないのですが。借上げ社宅なので会社が多く出してくれているため、安く住めているのが救いです。まるまる 2 カ所分の家賃だとしたら家計的にはキツイですね。
電気ガスなどの光熱費や水道料は、使用量が倍になるわけではないけれど、基本料金は使用量にかかわらず両方で払うことになります。あと、田舎は水道料が高いです。
移動時間がとられる
我が家の場合、県内ということもあり二拠点が近く、移動時間も1〜2時間だし、
移動費のガソリン代と高速道路代も、週末にレジャーに出かけることを思えばそれほど負担に感じることはありません。
最近は音声配信も増え (Amazon の audible や Voicy など)、移動時間を無駄に感じることは以前より少なくなりました。むしろそれらをじっくり聴く有効な時間とも思えたりします。
が、そうはいっても時間はとられます。もし片道 3,4時間かかったら運転するもの負担になるし、つらくなっていたと思います。
庭の雑草との戦い
二拠点のどちらもマンションの場合は庭がないし、田舎での滞在期間が長い場合は日々作業ができるのですが、週末だけ田舎暮らしの方は要注意です。
春から秋にかけて、庭では雑草が恐ろしい勢いで成長します。週末にまとめて雑草を退治するのはなかなかの作業量です。
秋には落ち葉も掃除しなければなりません。
庭の手入れは大変です。
物が増える
2ヶ所で生活するので、どうしても必要な電化製品や家具はそれぞれに置くことになります。
所有していた大きな家具や電化製品は自宅で使用し、マンションでは冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機をレンタルしています。
その他のものは、自宅に一軍、マンションに二軍のものを置いている感じです。
大きなものは増やさないようにしているものの、生活していると特にキッチン用品はないと不便で、最初の頃はないなりに過ごしていたのに、両方でだんだん鍋や食器が増えてきている…これ以上増やさないように気をつけなければ。
転勤族生活が終了してマンションを引き払うときには、今使用しているものの大部分を断舎離して、自宅に持ち込むものは必要最低限なものに抑えたいと思ってます。
まとめ
大変なことばかり書いてしまってますが、これはめんどくさがりの私の現在の感想です。
せっかく建てた家は気に入っているので、今のところせっせと行き来しています。これが自宅の滞在期間が長いパターンなら、不満も少しは減るかと思います。
さらに、これだけ不満を書いておいてなんなんですが、前回書いたように定住するのもいまいちピンときていない私は、長いスパンの二拠点生活ならむしろ快適なんじゃないかと思い始めています。
夏の間は涼しい避暑地とか、冬の寒い季節だけ暖かい沖縄とか、数週間から数ヶ月の長いサイクルのパターンや、
基本田舎でリモートで仕事をして、たまに都会のオフィスへ行くようなパターンであれば、それほど面倒ではないと思うのです。
自分が快適だと思う場所を転々とするのって、楽しそう。
将来、そのような二拠点またはそれ以上の多拠点生活の暮らし方を選択肢に入れたい、と考えています。
話は戻って、そもそも、転勤族なのに家を建てなければ二拠点生活する必要もなかったんじゃないの?と思われた方、そのとおりなのです。
次からは、転勤族が家を買うことについて、そして我が家の場合、を書いていきたいと思います。